健康

腰痛を改善させるための筋肉トレーニング!

腰痛は労働災害として認定されてるの?

労働者が労災保険から給付されるためには、以下の2つの条件を認められなければなりません。
①「業務遂行性」:仕事中に発生したケガ、病気であるかどうか
②「業務起因性」:仕事がケガ、病気の原因になったかどうか

腰痛の労災基準として、業務での災害として腰痛を発症しやすい業務の例に、大工や左官などと並べて長距離トラックの運転も挙げられています。

厚生労働省の「業務上腰痛の認定基準」では、「比較的短時間(約3か月以上)、長距離トラックの運転業務などに従事したことによる筋肉等の疲労を原因として発症した腰痛」については労災補償の対象となります。
しかし、従事する企業側が労働災害として認めないケースもあるかと思います。ただ、労働災害は会社が認定するものではなく、労働基準監督署にある請求書を提出することにより必要な調査が行われ、労働災害として認められてから保険給付が受けられます。(詳しくは厚生労働省HP「労働災害が発生したとき」)

休業補償や期間は?

休業補償についてはこれまでの月ごとに受け取った賃金の平均金額の80%を非課税所得として受け取ることができます。また受け取る期間については、基本的に1年6ヶ月となっています。

長時間の運転による腰痛が労働災害として認められ、労災保険を受け取ることが出来たとしても、回復するまで時間は長期間に及ぶ可能性があり、再発するようなら企業側としても雇用契約を延長しない危険性があります。

出来るだけ日々の習慣に腰痛対策を取り入れ、これ以上悪化させず回復させる行動を心がけましょう。

腰痛対策としての運動

上体を起こす際に使われる筋肉が上図の腸腰筋で、腰を安定する働きも担っています。この腸腰筋が弱まると、背中上部が丸まった猫背の状態を引き起こしたり、背骨のS字カーブが保てなくなり、この状態が長く続くと腰痛の原因になります。したがって腰痛の防止には、腸腰筋を鍛えることが効果的です。また、腸腰筋をほぐすストレッチを併用をすることで腰の可動域が広がり、腰の負担を減らすことができます。

  ①ライイングレッグレイズ

仰向けになり、ゆっくり両足の重さを負荷にしながら90度まであげることで腸腰筋を鍛えることができます。(1セット10回)

  ②ヒップレスト

お尻全体の筋肉や腰回り、太ももの筋肉を鍛えるとともに、腸腰筋をほぐすストレッチとしての動作にもなっています。(1セット10回)

トレーニングは1日2~3セットを目安に行ってください。やりすぎると、正しい姿勢でのトレーニングができず、かえって筋肉を傷めることがあるので注意してください。