健康

高齢を蝕む生活習慣病!正しいウォーキングで生活改善

高齢ドライバーと生活習慣病

生活習慣病とは物流業界で活躍するドライバー特有の疾患ではありませんが、ドライバーの高齢化が進むことで有病率は必然と増加します。
生活習慣病とは生活習慣を起因として発症、進行する病気の総称で、食習慣、運動習慣、喫煙、飲酒によって引き起こされます。生活習慣病の正しい知識を学ぶことで生活習慣を見直しましょう。生活習慣病は遺伝によって発症したものは除外されます。

①高血圧:日本人が長年克服できない塩分の過剰摂取が最大の原因です。最大血圧が140mmHg、最小血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。

②脂質異常症:悪玉、善玉コレステロールや中性脂肪の血中濃度異常で、動脈硬化の促進と関連します。

③糖尿病:血糖値が高くなりすぎることで、初期症状はありませんが進行すると動脈硬化や脳卒中になりやすくなります。失明や透析につながる病気でもあります。

④脳血管障害・脳卒中:脳の血管が詰まる脳梗塞や、脳出血、くも膜下出血を指し、高血圧が最大の原因です。

⑤狭心症、心筋梗塞などの心臓病:喫煙、脂質異常症、高血圧などにより心臓の動脈硬化が進行します。

⑥高尿酸血症:痛風や尿路結石が原因で、糖尿病や高血圧、脂質異常症を複合的に合併します。

事故の原因となり得る生活習慣病

国土交通省の調査(2012年)では、運転手の持病に起因した交通事故のうち、脳出血や心筋梗塞などの脳と心臓の病気によるものが4割を超えていました。どちらも主に高血圧が引き起こす疾患です。生活習慣病を放置することが直接事故の発生につながり、大切な命を奪いかねない事態を引き起こしてしまう危険性があります。
生活習慣病の予防、改善には健康診断を受けるのはもちろん、正しい食習慣や軽い運動を日常に取り入れましょう。

ウォーキングの効果

生活習慣病協会では、毎日10分でもウォーキングなどの運動を続けることで、全く運動をしない場合と比べて死亡リスクが低下するという研究結果を紹介し、日常に運動習慣を取り入れることを推奨しています。

正しいウォーキング
生活習慣病予防のための正しいウォーキングについて紹介します。
壁に頭から背中、お尻、足のふくらはぎをぴったり付けて、上に引っ張られるように直立します。この姿勢を基本とし、足のかかと→小指の付け根→親指の付け根→親指の順で足を着地させます。歩幅は少し広めにし、肘を直角にして腕を振ります。そのときの呼吸は「吸う」より「吐く」を長くすることを意識してください。

万歩計を利用して、10分で1,000歩を歩くスピードを目安にしてください。ウォーキングの効果は、脂肪燃焼だけではなく、陽の光の下で運動することがストレス解消にもつながり、心身ともにリフレッシュすることができます。一人では続かない人は、家族や友人と一緒に歩いたり、SNSなど活用してウォーキング仲間を増やしていきましょう。