健康

運転時の眠気すっきり、視界をクリアにする効果的なツボとは?

公益社団法人 全日本トラック協会によると、平成27年度の巡回指導結果では約2割の事業者で過労防止配慮の措置について対策を講じていないと集計されました。つまり、トラック運転手の過労は常態化しやすい環境にあるといえます。特に追突事故については、追突車両の8割が直進時に、被追突車両の8割が停車中に発生しています。追突事故の原因として「居眠り、居眠りに近い状態」「わき見運転」「だろう運転」が要因の8割超を占めています。

運転中の自己管理の徹底を図る

先の全日本トラック協会によると運転中の自己管理の一つとして、眠気を感じた場合はいったん休憩をとることを推奨しています。とくに効果的な仮眠は、カフェインを摂取した直後に20分の仮眠をとることです。もし30分以上の仮眠をとってしまった場合は直後に運転せず、十分に眠気をとってから出発しましょう。

日常の自己管理も大事

日常的にも健康管理に気を付けることが大事で、定期的に適度な運動と、カロリーを抑えた栄養バランスを考慮した食事、乗務前日の早めに就寝することで、万全な体づくりを習慣化しましょう。

しかし、業務上必要な自己管理とはいえ、習慣を変えるのは簡単なことではありません。そこで、ふいにおとずれる眠気に対して効果が期待できるツボを紹介します。

眠気、疲労に効果的なツボとは?

体のありとあらゆる場所に神経が張り巡らされていて、その神経が体に変調をきたすと神経伝達が滞りはじめます。その滞りは神経が集まっている場所で発生し、その流れを改善させるために神経が交差している部分がツボで、そこを刺激することで神経伝達を通常に戻す効果があります。

眠気や疲労に効果のあるツボは、上の図で左から

①睛明(せいめい):目がしらの上あたりで骨のくぼんだ部分。親指をくぼみの奥にいれる感じで押し上げましょう。

②太陽(たいよう):眉じりと目じりの少し外側のくぼみ。骨のキワから骨の内側に人差し指をいれるように押しましょう。

③合谷(ごうこく):手の甲の人差し指と親指の骨が交わる、やや人差し指側のくぼみ。人差し指の骨の内側から押し上げるように押し、刺激の強く感じる部分を探しましょう。

ツボの基本的な押し方は、息を吐きながら徐々に力を強め、痛気持ち良いと感じたら5秒間押し続けます。