運送業界に対して、「きつい」「長時間労働が続く」「男性だけの職場」といったイメージをお持ちの方も多いと思います。しかし、運送業界ではこのようなイメージを払拭しようと、近年では様々な改革が行われています。インターネット通販やフリマアプリの利用者数が増加したことによって、運送業界は需要が高まり人手不足に陥っています。雇用の拡大を目指している今だからこそ、転職を考えている人は候補の1つとして検討してみるのも良いかもしれません。
運送業界で行われている働き方改革
運送業界では若年層などの雇用を促進するため、以下のような改革が行われています。
①働きやすい環境整備
運送業界では、業務中の事故を防ぐため、2018年から点呼時の睡眠状況確認が義務付けられました。また、トラック協会による安全運転装置の導入促進なども行われており、従業員1人1人が働きやすい環境、過労死などを防止する環境整備が進められています。
②労働条件の改善
導入部分で述べたように、運送業界には「長時間労働が続く」といったイメージがあります。これらの問題点を改善するため、基本方針の中に「長時間労働の是正」が設けられました。
また、これまでは全産業と比較して賃金水準が低かったことも雇用不足の原因となっていたので、全産業並みの賃金水準の実現、給与体系の見直しも図られています。さらに、週休2日制の導入、年次有給休暇の取得推進など、ドライバーの処遇改善も行われています。
必要な資格
運送業に転職する際には以下の免許が必要になる場合があります。
・大型一種自動車運転免許
・大型特殊自動車免許（トラック・バス）
・二種免許（タクシー・運転代行）
これらの免許を持っていると、採用の際に有利になります。
就職してから免許を取得することも可能ですが、運送業界への就職・転職を検討している場合には早めに取得することをお勧めします。
人手不足の今が狙い目！
企業が人手不足ということは、採用してもらいやすいということになるので、就職・転職を考えている人は今が狙い目です。
①未経験者でも採用されやすい
転職の際には経験者が優遇されてしまう、というのはよくある話です。しかし、運送業界は人手不足だからこそ、未経験者でも積極的に採用し育てていこうとしています。スキルや免許が必要な場合もありますが、「働きたい」という熱意をもっていれば採用される可能性も高いでしょう。
②良い労働条件で採用してもらえる
人手不足の今だからこそ、企業は労働条件や給与などを見直し雇用拡大を目指しています。また、様々な支援制度を取り入れている企業もあります。きっと、自分の能力にあった企業に巡り合うことができるでしょう。