普段、身を置いている世界を客観的に見ることはとても難しいですが、どういったイメージを持たれているか認識することは、運送業者にとっては大事なことです。
トラック運転手をされている人は、自分が周りからどう見られているかはあまり気にならないかもしれませんが、運送業を経営する側にとってはとても気になる事の一つだと思います。
今回は、トラック運転手に対する一般的なイメージをお伝えしていく中で、なぜ一般的なイメージが運送業にとって大切なのかを説明していき、イメージを変えていきます。
トラック運転手の人手不足改善
現在運送業界を悩まさせているのが深刻なドライバー不足です。その原因の一つとして、イメージが良く無いことが挙げられます。実際の運送業は昔ほどブラックでも無いですし、給料も決して安くありません。
そして、運送業で勤める人たちは職業としてドライバーに就職することを避けられている原因がイメージの悪さだということにまず気づかなければなりません。
①肉体的に辛いと思っている
多くの人は運送業に対して、肉体的にとても辛い仕事だという風に思っています。確かに、家庭向けの配達などの荷下ろしは全て手作業で行わなければいけませんし、玄関先まで持っていかなければなりません。
ですが、手で持てない範囲の物は台車も使えますし腰を痛めるほどの重さのものを手で持つことはそんなに多くはありません。持ち方も腰痛の原因になりますので、正しい持ち方を覚えましょう。
工業系のドライバーですと、指定の場所まで荷物を届けると荷下ろしや積み込みがある面では家庭向けの配達と同じですが、工業系の製品は人間の力で持ち上げることはほぼ不可能ですので、フォークリフトなどを使います。
ただ、運転している時間はやはり長いため、そこが辛いと言った声も多いです。
ですが、建設現場のように体だけを酷使するような仕事ではありません。
②労働時間・拘束時間が長いイメージが強すぎる
トラックの運転手といえば、路上駐車をして寝ていたり、パーキングで寝ていたりなどをしている人を多くの人が目にしてしまい、その姿から労働時間が長いとのイメージが染み付いてしまいました。
確かに、労働時間が長い日やして居場所が遠くて家に帰れない日もありますが、現在は1日に運転可能な時間なども細かく定められていますので、休憩もしっかり取れますし、超過した時間分の残業代も出るのが普通です。
何より、過労による事故をドライバーが起こしてしまえば大変なことになりますので、現在では昔のように1日中運転をしなければならないというのは減っているように感じます。
そのことから、ドライバー不足を変えていくためにはできるだけ悪いイメージをなくさなければいけません。そして運送業には給料がいいなどの大きなメリットもありますので、いいイメージを全面的に押し出しつつ、悪いイメージを業界全体で改善できればと思います。